AOZORA SCHOOLでは12名の孤児が暮らし、経済的に貧しいために公立の学校に通えない子どもたち約100名(2020年時点)が通ってきています。
多くの家庭は農業または不定期の出稼ぎでしか収入を得ることができず、「子どもが増える=働き手が増える=一家の収入が増える」という考えにとらわれていて、子どもたちは学校に行かず道で物乞いをしたり、親の手伝いをして暮らしています。そうして教育を受けずに成長した子どもはまた親と同じような人生を歩むこととなり、この貧困のスパイラルから抜け出すことが非常に困難な状況になっています。
その為に、教育の必要性に対する理解を求めるとともに子どもたちへの実際の教育の場としての学校が必要となってきます。
政府が運営する学校の多くは入学に際して初期費用(制服・教科書代など)がかかること、教員の怠慢などが問題となっています。AOZORA SCHOOLでは初期費用もなく無償での教育を提供することでより多くの子ども達に教育の機会を作ることを目指しています。
ブッダガヤはブッダが悟りを開いた地として有名で、全国から多くの観光客が集まる観光地です。 しかし家庭が貧しいために学校へ行けず、路上で物乞いをする子どもが後をたちません。
2007年。当時ブッダガヤの公立の学校で教師として働いていたニケシュは、路上で物乞いする子どもたちを 放っておけないという思いから、スジャータ村の空き地で青空学校を始めました。
学校を続けているうちに徐々に通ってくる子どもが増え、様々な理由で親を失った孤児を受け入れて建物を借りての『AOZORA SCHOOL』がスタートしました。
2013年。海外の様々な人々からのサポートを受け、ハティヤール村に念願の自分たちの校舎を建設する事ができました。
これからは、新しく大きくなった校舎でこれまで教育を受けられなかった更に多くの子ども達にも教育の機会を提供することを目指します。
私たちはAOZORA SCHOOLで育てている孤児たちの自立支援を行っています。
ブッダガヤやその周辺の最も貧しい地域では、仕事がないのに家族を養わなければいけないプレッシャーなどから親が心を病み、村で作られた安い酒でアルコール依存性になり、病気や自殺で亡くなるために孤児になる子どもが後をたちません。母親が生きていたとしても、ただでさえ仕事のない状況下で女手ひとつで子どもを育てることは非常に困難です。
AOZORA SCHOOLでは、そういった孤児の中でも最も厳しい状況にある子ども(親戚も極貧で育てることができない等)を優先して受け入れをしています。
AOZORA SCHOOLで育てられた孤児は高校を卒業と同時に基本的に学校を離れ、大学や専門学校へ通うための経済的サポートを受けながら自立へと向かいます。
将来的には、自立した孤児たちが学校をサポートしていくことで、外部からの寄付に頼らない学校運営を共に目指します。
AOZORA SCHOOLが一方的な寄付に依存しすぎることなく、彼らの力で運営していくことができるような仕組みづくりを現地の人たちと共に考えていきます。
また、AOZORA SCHOOLで学んだ子ども達が自立し、仕事を得て自分たちの力で生活をし貧困のループを断ち切ることができるよう卒業後も見守りをしていきます。
さらに、この村の人々が本来持っている力を出せるように支援をし、貧困の根本的な解決を目指します。
私たちが目指すのは 過度な開発や発展ではなく、この村の良さを生かしながら、人々がより人間らしく、心豊かに暮らしていけるようなお手伝いです。
AOZORAのこれから