教育は、世界中の全ての子どもたちに与えられなければならないものです。
幼い頃、私の村の周辺にはたったひとつの学校しかありませんでした。私はその頃から、将来は子どもたちや学校のために働きたいと思っていました。
やがて大人になり、私は私立学校の教師として働き始めました。
私は子どもたちと一緒にいるとき、教えているとき、話しているとき、助けているとき、いつも幸せを感じていました。そして何よりも、子どもたちが可愛くて仕方がなかったのです。
2003年、私の人生に転機が訪れました。親戚の家族が大きな不幸に見舞われたのです。彼らは産まれたばかりの子どもを失いました。貧しさのために、子どもを救うことができなかったのです。私はとても大きなショックを受け、働くことができなくなりました。心を病み、私立学校の教師の職を離れたのです。
そして私は、数多くの小さな貧しい子どもたちや孤児、障がいを持った子どもたちを路上で見てきました。彼らは自らの人生を失っていました。このような子どもたちは、マハボディ寺院(仏陀が悟りを啓いたとされる場所)の近くの路上で物乞いをして暮らしていました。彼らには教育を受ける機会がなかったのです。
私は、この子どもたちに何かしてあげたいと思うようになりました。
昔、仏陀の教えに関する本を読んだことがあるのです。世界は苦痛に満ちている。互いに助け合うことが、最良の生き方だと。私は心から、恵まれない子どもたちや貧しい人々のために働きたいと思うようになりました。
そして私は私の人生を、子どもたちに捧げると決めました。
AOZORA SCHOOLは、子どもたちに無償で教育を提供する学校として2006年に立ち上げられました。そして同年、孤児やストリートチルドレンを助けたいという強い思いと共にNPO法人AOZORA CHILDREN EDUCATION WELFARE TRUSTをインドで設立しました。
AOZORA SCHOOLを立ち上げて間もなく、私たちは道で物乞いをして暮らしていた孤児2人を、初めてAOZORAの孤児セクションに迎え入れました。その後、同じく親を失い苦しんでいた10人を受け入れ現在まで育てています。
私たちは、子どもたちに食事、寝床、教育を与え、物乞いする子どもをひとりでもなくしたいと考えています。
今日も、子どもたちはあちこちで苦しんでいます。たくさんの子どもたちが卵を売り、レストランで皿洗いをし、ペットボトルやビール、ワインの空き瓶などのゴミを拾って生活しています。
私たちは児童労働や物乞いをなくし、子どもたちに明るい未来を拓きたいのです。
AOZORAは全ての費用を寄付でまかなっているので、常に運営は苦しい状態です。ですが、AOZORAを支援してくださるサポーターの方々の温かい思いやりと愛によって、今まで運営を続けてくることができました。
2006年にこの学校を始めたときから、私はたくさんの愛情を子どもたちからもらってきました。
私は、AOZORAの子どもたちを心から大切に思っています。そして、私たちは子どもたちからたくさんの
ことを学んできました。子どもたちの愛は、純粋です。子どもたちが私の人生を変えたのです。
私はこの大切な仕事をこれからも継続し、私の全ての人生を子どもたちのために使いたいです。そしてこのAOZORA SCHOOLの運営を続けるために、皆様からの支援を必要としています。現在も児童労働や物乞いで苦しむ子どもたちを救うためにも、皆様のご支援が必要なのです。
皆さん、どうか私たちと一緒に、恵まれない子どもたちの人生を変えていきましょう。
このメッセージを読んでくださったすべての方に、心から感謝いたします。
校長 ニケシュ・クマル